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マイケル・サスワル
マイケル・サスワル
Standard Cognitionの共同創業者と最高執行責任者(COO)
自動チェックアウトの5つの課題

自動チェックアウトの5つの課題

小売りにおける劇的な変化は、大規模および小規模のテクノロジー企業のレンズを通して見ることができます。小売業者は、買い物体験を改善する緊急の必要性に直面し、自動チェックアウトをおいて他に素晴らしい小売テクノロジーはありません。

真の自動チェックアウトとは、買い物客が店舗に入り、品物を手に取り、店舗を離れることができるべきです。この分野に参入している企業は、種々の手法を使用し、問題を解決しようとしてきました。アイデアを実行可能なマーケットソリューションにするために必要な自動チェックアウトの5つのハードル、つまり、プライバシー、拡張性、体験、適応性および洞察力(略して「PSEFI」)に対処してきた企業がどれほど少ないかは驚くべきことです。

プライバシー

しばらくの間、規制のことは忘れましょう。顧客のプライバシーを保護するためにできる限りのことを行うのは企業の「責任」です。技術が向上するとき、その提供を受ける人々を保護する責任を負うのは、規制をする者ではなく、その向上をもたらした人々にあります。とは言っても、規制は有用なガイドとなることがあり、ソリューションが満たさなければならない最低限度の要求とみなすべきでしょう。 今年4月に提訴されたウォルマートに対する集団訴訟 の例を見てみましょう。この訴訟は、精算に顔認識の使用を廃絶することに関わるものです。この訴訟の推移がどのようなものであれ、生体情報、特に顔認識は自動チェックアウトにとっては必要のないものと、当社は信じています。買い物客は、プライバシーを侵害されずに、ニーズに応えてくれるソリューションを受けるのは当然のことです。

拡張性

自動チェックアウトは、技術を配置するために閉店にすることは想定していません。棚内センサーおよび棚内カメラを使用することは、チェーン店の規模での配置は現実的に不可能です。小売業者は、棚からすべての商品を片付け、すべての棚を交換し、新しい棚に商品を戻さなければなりません。または、店舗にあるすべての棚にセンサーを後付けしなければならないでしょう。このような選択のいかなるものも、店舗を少なくとも数週間完全に閉店しなければならなくなるため、小売業者にとっては実際には受け入れがたいものです。小売チェーンがマーケットソリューションとしてこれを受け入れないばかりか、完成するのに何年もかかるようなチェーン店規模の展開を意味することになります。

理想的なソリューションは、数時間で速やかに行うことができる軽量の頭上カメラの据付けです。この据付けは、顧客または営業の妨げにならず、一晩で行うことができます。比較的低い所に据え付けるので、労力はかからず、しかも設置は速く済みます。ハードウェアと労力が少なくて済むことは、コスト削減と販売ロスが少なくて済むことにつながります。更に、頭上のカメラだけですから、メンテナンスの要請および操作の複雑性の削減となります。 

体験

世界中の200を超える小売チェーンと話してひとつ明らかになったことがあります。小売体験は変わりつつあります。しかも急速にです。eコマースの出現によって、小売業者はオンラインショッパーを呼び戻すために店舗内体験の再考を迫られています。eコマースからのプレッシャーは小売店舗を抹殺しようとしているのではなく、ショッピングをとても楽しいものとしているのです。しかしながら、小売業者にショッピングがどのようなものであるかを考え直すことによって、競争を迫ってきています。ほとんどの合衆国の小売業者が顧客から受けるもっとも大きな不満のうちの2つをあげると、(1)長い時間列に並んで待たされること、(2)行き届かない顧客サービスです。列に並んで待つ必要性を取り除いてしまえば、小売業者が店舗内の顧客体験を向上させるために、より多くのリソースを投入することが可能となります。

自動チェックアウトはバーコードスキャナー以来の小売りに対する最初の大きな変化であり、好転に向かう以外のなにものでもありません。近い将来、買い物客は、携帯電話を取り出さずに店舗内に入り、買い物をして、店舗を離れることができるようになります。私が話をした小売業者の多くは、自動チェックアウトを導入した後には、これから店舗でやりたいことについて、すでにユニークな体験を頭に描いています。簡単に言えば、自動チェックアウトによって、小売業者は、顧客へのより良いサービスの機会と買い物客を喜ばせるために今までの精算スペースを再考する適応性を得ることができます。

適応性

小売環境は複雑かつ絶えず変化しています。販売はその場で行われ、品物は買い物客によってあちこちに動かされ、インターネットはダウンし、在庫品やコンプライアンスの問題は流動的で、しかも展示や提示は小売業者のブランドに合わせなければなりません。自動チェックアウトは、小売業者に各自のブランドを各自の顧客に拡大することができるものとなるでしょう。自動チェックアウトによって、小売業者は、顧客とのブランドを拡大することができます。自動チェックアウトで使用されるハードウェアの種類が少なければ少ないほど、店舗はその商品化やブランド体験により柔軟に適応できます。

フラッシュセールは、この適応性の1つの例です。その日のうちに賞味期限となる焼いた食品を想像しましょう。「あのテーブルに置いて、半額シールを貼ろう。」

店舗が棚センサーを使用する場合には、すべての商品はその特定の棚に置く必要があります。このようなシナリオは不可能です。店長が臨機応変に顧客の必要性に適応しおよび満足させるために変更する必要がある例はたくさん起こります。

支払の適応性もまた重要です。実行可能なソリューションは、現金、クレジットその他の一般に行われている支払方法を受け入れなければなりません。私は、現金支払を放棄する店舗計画を主張した小売業者にこれまでに会ったことはありません。

洞察力

小売分析は有益ですが、プライバシーのレンズを通して見なければなりません。たくさんの情報を小売業者およびブランドによって集めることができますが、特定の個人と関連づけてはなりません。しかも、データは、小売業者およびブランドが各自のメッセージを顧客に明らかにし、顧客が望んでいる商品を生み出す助けとなります。どの商品を取り上げて、買わなかったか。買い物客がブランドキャンペーンや広告にどのように反応しているか。ある時点の店頭の在庫品は何か。このような質問は、現在、eコマースによってのみ答えることができますが、AI搭載のコンピュータビジョンは、従来方式の小売業者に平等の機会を与えます。

自動チェックアウトは、世界最高の小売業者たちが想像する数多くの新しい体験を推し進めるものです。ただし、これを市場に持ち込むテクノロジー企業の唯一の方法は、これまで述べてきた5つのハードルをクリアすることです。

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